第4回 開発資金国際会議 〜USAIDの検証
🇺🇳 第4回 開発資金国際会議 2025-6-30 (於 : スペインのセビリア) ※報告書 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(25)01186-9/fulltext 本研究の付加価値 本研究は、過去20年間におけるUSAIDの総資金(保健、栄養、人道支援、開発、教育、および関連分野への支援を含む)が低中所得国における死亡率に及ぼした影響を評価した初の包括的な分析です。 また、本研究では、年齢層別および死因別に影響を分類しています。重要なのは、本研究が、現在および提案されている資金削減が2030年までの子どもおよび全年齢層の死亡率に及ぼす影響を予測するモデルと、遡及的な評価を統合した唯一の研究であるということです。 過去20年間で、USAIDの資金提供を受けたプログラムは、世界で9,100万人以上の死亡を防いだと推定されており、そのうち3,000万人は子どもの死亡です。予測によると、現在進行中の大幅な資金削減とUSAIDの解体の可能性が相まって、2030年までに1,400万人以上の死亡が新たに発生し、そのうち450万人は5歳未満の子どもの死亡につながる可能性があります。これらの結果は、米国の国際保健活動の将来を方向づける政策立案者、計画者、支持者にとって重要な証拠となります。 過去20年の調査結果 USAIDの資金提供額の増加(主に低中所得国、特にアフリカ諸国への資金提供)は、年齢標準化全死亡率の15%減少、および5歳未満児死亡率の32%減少と関連していた。 この結果は、21年間の研究期間中に、USAIDの資金提供によって、全年齢層で91,839,663人の死亡が予防されたことを示し、そのうち5歳未満の乳幼児の死亡は30,391,980人が予防された。 USAIDの資金援助は、HIV/AIDS(2,550万人の死亡)による死亡率の65%、マラリア(800万人の死亡)による死亡率の51%、熱帯病(890万人の死亡)による死亡率の50%の減少と関連していた。結核、栄養失調、下痢性疾患、下気道感染症、母体および周産期疾患による死亡率にも有意な減少が見られた。 米国の役割 長年にわたり、開発援助および人道援助の供与国としての米国の重要性は、他のどの供与国よ...